ミステリーレコード

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鏡の呪術的な力 ~ブラッディ・メアリーという都市伝説~

鏡って、ただ自分の姿を映すだけじゃなくて、昔から不思議な力を持っているって信じられてきたんです。中でも、「ブラッディ・メアリー」っていう鏡を使った都市伝説は、怖い話が好きな人たちの間で有名です。今回は、このブラッディ・メアリーの話を中心に、鏡の持つ魔力や呪術的な側面について掘り下げてみたいと思います。

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ブラッディ・メアリーって何?

ブラッディ・メアリーは、鏡を使った有名な儀式やゲームで、主にアメリカやイギリスで語り継がれています。この伝説によると、夜中に暗い部屋で鏡の前に立ち、「ブラッディ・メアリー」と3回唱えると、鏡の中に血まみれの女性の幽霊が現れるというものです。この幽霊は、唱えた人を恐怖に陥れたり、さらには傷つけることがあると言われています。

この儀式は怖い話の定番で、特に若い子たちが集まって試してみるということが多いですね。でも、やってみた人たちは口を揃えて「本当にやばいからやめたほうがいい」と言います。それほど、この伝説には何かしらの「力」があると信じられているんです。

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ブラッディ・メアリーの起源

では、このブラッディ・メアリーの話はどこから来たのでしょうか?実は、その起源にはいくつかの説があります。

1つ目は、イギリスの「メアリー1世」に関係があるという説です。彼女は16世紀に実在したイギリスの女王で、「ブラッディ・メアリー」と呼ばれることもありました。彼女はカトリック復興を目指して、多くのプロテスタントを処刑したため、恐怖の象徴としてこの名がついたと言われています。このため、彼女の霊がブラッディ・メアリーの伝説の元になったのではないかと考えられています。

もう一つの説は、全く違う背景から来ています。これは、鏡が持つ神秘的な力に関する信仰や、鏡を使った呪術的な儀式が絡んでいるというものです。古くから、鏡は魂を捉えるとか、異世界と繋がる道具だと考えられてきました。そのため、鏡の前で特定の言葉を唱えることで、何かを呼び出すことができるという信仰が、ブラッディ・メアリーの伝説に繋がったのかもしれません。

鏡と呪術の関係

ブラッディ・メアリーの話を深掘りする前に、鏡がどれだけ神秘的な道具とされてきたかを少し触れておきましょう。

鏡は、古代エジプトや中国、ヨーロッパなど、さまざまな文化で特別な力を持つものとされていました。例えば、中国の風水では、鏡は悪いエネルギーを跳ね返すものとされ、家を守るために使われます。また、ヨーロッパでは、黒い鏡を使って霊を呼び出す「鏡視」という占いが行われていました。

こうした背景を考えると、鏡が何かを「映す」だけではなく、「呼び出す」ためのツールと見なされるのも納得ですよね。ブラッディ・メアリーの伝説も、こうした鏡の持つ神秘的な力をうまく活用した呪術的な儀式の一つと考えられます。

 

ブラッディ・メアリーの話を聞いて、「ちょっと試してみたいな」と思うかもしれません。でも、試した人たちは結構な確率で「本当に怖い経験をした」と言います。だから、軽い気持ちでやるのはちょっと考えたほうがいいかも知れないですね。

ちなみにブラッディ・メアリーを実践したという話は、都市伝説として多くのエピソードが語られています。その中には、友達同士で試してみたというものや、怖い体験をしたという話がたくさんあります。以下は、いくつかの典型的なブラッディ・メアリーの実践話を紹介します。

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学校のトイレでの恐怖体験:この話は、多くの人が語るブラッディ・メアリー体験の一つです。ある中学生の女の子たちが、学校の古いトイレでブラッディ・メアリーを試そうとしました。深夜、こっそりと学校に忍び込み、暗いトイレの鏡の前で「ブラッディ・メアリー」と3回唱えました。

最初は何も起こらず、ただの怖がらせっこ遊びだと思っていましたが、突然鏡の中に何かが映り込んだといいます。それは、彼女たちの後ろに立つ女性の姿でした。彼女たちはすぐにトイレから飛び出し、誰も振り返ることなく走り去りました。その後、彼女たちは一度もそのトイレに近づこうとはしなかったと言われています。

友達の家での心霊体験

こちらは、ある少女が友達の家に泊まりに行ったときの話です。彼女たちはお互いに怖がらせようと、ブラッディ・メアリーをやることに決めました。家の明かりを消し、キャンドルだけを灯して、鏡の前で「ブラッディ・メアリー」と唱えました。最初は冗談半分でやっていたのですが、次第に空気が変わっていきました。鏡の中に自分たち以外の影が見えるような気がしたのです。焦って電気をつけた瞬間、キャンドルが吹き消され、ドアが勝手に閉まる音がしました。驚いた二人は、もう一晩中電気をつけたまま過ごしたと言います。

深夜の一人チャレンジ

もう一つの話は、ある青年が一人でブラッディ・メアリーを試したときの体験です。彼は都市伝説を信じていなかったため、夜中に自分の家の浴室で実験することにしました。鏡の前に立ち、電気を消して「ブラッディ・メアリー」と3回唱えました。

しばらくは何も起こらなかったのですが、急に鏡にヒビが入り、割れ始めたのです。驚いて電気をつけたときには、鏡は無傷のままでしたが、彼の背中には冷たい風が吹きつけたような感覚が残っていました。それ以来、彼は二度とそのような挑戦をしなかったそうです。

ハロウィンの夜に起きた出来事

最後に、あるグループがハロウィンの夜にブラッディ・メアリーを試した話があります。みんなで怖い話をしながら、勇気を出して一人ずつ暗い部屋で試すことにしました。ある少女が部屋に入り、「ブラッディ・メアリー」を唱えた後、彼女は青ざめた顔で部屋から出てきました。

彼女は、鏡に血まみれの手が映っていたと主張しました。もちろん、誰もそれを見ていないため、信じるかどうかは人それぞれですが、彼女の表情や態度があまりにもリアルだったため、他の誰もその後挑戦することはありませんでした。

これらのエピソードは、あくまで都市伝説として語られているもので、実際にどこまでが事実かは不明です。しかし、ブラッディ・メアリーの話は人々に強烈な恐怖を与え、同時に興味をかき立てるものです。試してみるかどうかはあなた次第ですが、やるならば覚悟を持って、そして何よりも安全を第一に考えてくださいね。

 

ブラッディ・メアリーは、ただの怖い話ではなく、鏡が持つ神秘的な力や呪術的な意味合いが詰まった都市伝説です。鏡という身近な道具が、異世界への扉となり、未知の存在を呼び出す…そんな話を聞くと、鏡を見る目が少し変わってくるかもしれません。

次に鏡の前に立つとき、そこに映るのは本当に自分だけでしょうか?そんなことを考えながら、少しだけゾクッとしてみるのも、たまには悪くないかもしれませんね。