皆さんはスレンダーマンという存在をご存知でしょうか?背が高く、顔のない謎の男。その不気味な姿は、インターネットを通じて世界中に広がり、今や都市伝説の代表格となっています。今回は、そんなスレンダーマンがどのように誕生し、人々に恐怖を与え続けているのか、その物語を紐解いていきましょう。
スレンダーマンの始まりは、2009年にインターネットの画像掲示板サイトに投稿された一枚の画像でした。細長く不気味な姿をした男が、子供たちを背後から見つめる様子が写し出されており、その奇妙な雰囲気は見る者の心を掴みました。
この画像を見た人々が、自分自身の言葉でスレンダーマンについて書き込み始めました。最初はただの画像でしたが、人々の想像力によって、スレンダーマンは次第に物語を持つ存在へと変貌を遂げていきます。背が高く、顔がないだけでなく、瞬間移動したり、人の心を操ったりする能力を持つなど、その特徴は人々の恐怖心を煽るものでした。
スレンダーマンの物語は、インターネット上で口コミのように広がり、様々なバリエーションを生み出しました。人々は、スレンダーマンに関する怖い話を創作し、それを共有し合うことで、スレンダーマンという存在をよりリアルなものにしていきました。
そして、スレンダーマンは単なるインターネット上の存在にとどまらず、現実世界にも影響を及ぼすようになります。
2014年には、アメリカでスレンダーマンに影響を受けた少女たちが、同級生を刺傷するという事件が発生しました。少女たちは、スレンダーマンの「手下」になるために、殺人を犯したと供述したと言われています。
この事件は、スレンダーマンが単なる作り話ではなく、人々の心に深く根ざし、行動を支配するほどの力を持っていることを示しました。インターネットを通じて拡散された都市伝説が、現実社会に大きな影響を与えたという事実は、私たちに深い衝撃を与えます。
スレンダーマンは、特定の作者によって生み出されたものではありません。数多くのインターネットユーザーが、少しずつスレンダーマンという存在を作り上げ、その物語を共有してきたのです。これは、インターネットが持つ力、そして人々の想像力の恐ろしさを物語っています。
スレンダーマンの物語は、私たちにインターネットの光と影を教えてくれます。インターネットは、情報やアイデアを世界中に広めることができる素晴らしいツールですが、同時に、恐怖や憎しみといった負の感情も拡散させてしまう可能性も秘めています。
スレンダーマンのような都市伝説は、今後も生まれ続けるかもしれません。私たちは、インターネットの情報に対して常に批判的な目を向ける必要があるでしょう。
最後に
空想や架空の存在が現実世界に与える影響の怖さはこのような事件から見てもよくわかります。これはスレンダーマンに限った事ではなく、お金という存在も現実的には存在しないものであり、一人一人がその存在を信じているから現実世界で存在できるものであります。何が現実で何が空想なのかは人の認識で変わっていくというのは、とても面白く、とても怖いものだなと思いました。
でわでわ。