ミステリーレコード

あなたが今まで知らなかった不思議な世界。それは、あなたの心を大きく広げてくれるかもしれません。このブログでは、古代の謎から現代の怪奇現象まで、幅広いテーマで、あなたの心を惹きつけるようなミステリー世界を紹介していきます。

ノアの箱舟 〜伝説と陰謀説〜

 

ノアの箱舟伝説

神は雷のような声を響かせた

「見よ、私は地上に洪水をもたらし、命の霊を持つすべての内なるものを天の下から滅ぼす、地上のすべてのものは生き途絶える」

 

神はノアの為に大規模で歴史的な計画を立てていた。

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ノアは神から次のように命じられた。

頑丈で大きな箱舟をゴルフェの木で作りなさい、箱舟にはいくつも部屋を造りなさい、一階と二階と三階を造りなさい。

さらに妻子や嫁たちと共に箱舟に入りなさい、全ての命あるもの肉なるものを入れなさい、それらは雄と雌でなければならない、それぞれの鳥、それぞれの家畜、それぞれの地を這うものが二つずつ、あなたの所へ来て、生き延びるようにしなさい、食べられる物はすべてあなたの所へ集め、あなたと彼らの食料にしなさい。

 

こうして、誰もが聞いたことのあるノアの箱舟伝説が生まれた。

 

箱舟は40日にわたる大洪水を生き抜き、激流の渦巻いた大洪水も収まっていった。

ノアの箱舟が最後に流れ着いた場所については、寒冷で不安定なトルコのアララト山だとされています。

 

 

世界各地に残る洪水伝説

洪水に関する物語や神話はキリスト教の中だけの話ではない、世界には多種多様な文化があり、多くの歴史、民話、神話に洪水伝説が存在しています。

しかも、どの物語も驚くほど似ているのがとても不思議です。

 

例えば、ヒンドゥー教では、大洪水の後に創造主ブラフマーの息子マヌが人類を救ったとされています、マヌが作った箱舟はアララト山ではなく、マラヤ山だった。

現在では西ガーツ山脈と呼ばれ、インド西海岸沿いの広大な地域に当たる。

 

他にも大洪水が世界をのみ込むという話はウェールズスウェーデンデンマークノルウェーフィンランドギリシャ朝鮮半島、中国、アルゼンチン、ボリビア、ペルー、更にはネイティブアメリカンの各部族を含めて、あらゆる民族に伝わっている。

 

これだけ世界中にあると、歴史的事実があるんではないでしょうか?

 

1997年に、コロンビア大学の物理学者ウォルター・クラークソン・ピットマンが聖書の大洪水が起こったのは紀元前5600年頃という早い段階で、発端は黒海での大規模な氾濫だったという説を提唱した。

 

そのあとも、ロスアラモス国立研究所の考古学者ブルース・マッスが、およそ五千年前に巨大彗星がマダガスカル島の沖合に落ち、巨大な津波を起こしたと言っています。

他にも数千年前に世界各地で同じような事が起きたとされているので、世界中で大洪水の物語が語られていったのだろう。

 

しかし、ノアの箱舟の物語には、記録に残る他の洪水伝説とは別の陰謀説が隠されている。

 

ノアの箱舟伝説と陰謀説〜

 

極秘ミッション

1949年米国空軍がソ連の軍事施設の建物や地上に置かれた兵器などを撮影するための秘密のミッションが行われていた。

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そこへ向かう途中には標高4300メートル、アララト山の上を飛ぶ事になっていました。

機が高度約3500メートル、搭乗していた主任撮影官は目を見張った。

少なくとも長さ150メートルという巨大な機体のようなものがアララト山の南斜面を覆う氷の下から突き出ていた、更に他の乗組員が同じくらい巨大な物体がアララト山の西側斜面にも発見した。第二の物体も雪と氷に閉じ込められている。

 

どちらも通常の航空機のものではない、アメリカ機であれ、ソ連機であれ、当時の機種では考えられない大きさだった。大急ぎで写真が撮影されたが、当然この写真は極秘扱いとなり政府機関の奥底にしまい込まれた。

 

こうして、ノアの箱舟アララト山に関する米国政府の研究が始まった。

 

1952年、トルコで米軍に従軍していたビル・トッドという人物がアララト山で雪と氷に半ば覆われた巨大な物体を目撃、この物体をトッドは巨大な船だったと証言しています。

 

ライトパターソン空軍基地のある地形工学センター出張所に臨時配属され、1972年まで出張所長をしていたリビングストーンが、退役からかなりの年月が過ぎてから明らかにした事が、1954年のある朝、名前も知らない空軍大尉が執務室にやってきて一枚の写真を見せられた。

リビングストーンの記憶では、写真には長方形の物体がハッキリと写っていて、輪郭線は黒く、薄い氷に覆われているようだと。

大尉にこの奇妙な物体の大きさを推計するように言われ、一時間ほど写真を分析して、なんとかやり遂げた、写真を大尉が受け取ると礼を言い去っていった。

その後、その大尉の顔を見る事はなかったとリビングストーンは言っています。

 

それから一年後の1955年

 

フランスの探検家が非常に古い木材を偶然に発見している。

明らかに人間の手で作られたものであり、場所は米国空軍が撮影した二か所から近い場所だった。

また同じ1950年代の後半には、CIAのイギリス版であるMI6が、ノアの箱舟に関するファイルをアメリカ情報部と密かに共有していた。

その中で注目されるのは、1944年から1945年にナチスノアの箱舟の残骸の在り処を特定しようとしていたことだ、MI6の文書はなぜナチスが箱舟の真実を暴くことにそれほど熱心だったか、正確にのべていない。

しかし、組織だった秘密の動きがあった事は疑う余地がない。

 

トルコにいたMI6の情報提供者によれば、ナチスは箱舟が見つかるとされる地域の写真を手に入れようとして、少なくとも二度アララト山の上空で気球による作戦を実施している、この作戦は成功しなかったようだが、アメリカ当局を納得させる役目はまちがいなく果たした。

ナチスが十年以上も前に箱舟の探索を行い、イギリス人も秘密情報を集めていたというのなら、そこに探すに値するものがあるにちがいないと。

 

 

秘密を守ろうとするスミソニアン協会

1968年、スミソニアン協会で働いていたデービッド・ダックワーズが仕事をしている時に、木製の箱がいくつか慎重に運び込まれてきた、中身は古い道具や木材の破片がいっぱいだったそうで、職員の間ではかなりの噂になっていました。

 

これはMI6がCIAと共有していたナチスの箱舟に関する書類と関係があったのだろうか?

 

ダッグワーズによれば、貨物にはアララト山の写真が数多く添えられていて、厚い氷に半ばまで覆われた船のような物体が見えたという。

だが、職員はこの貴重な発見物について決して口外するなと命じられ、全ての名も知れぬ目的地へ運び込まれてしまったのだ。

 

誰にも話をするなと言われたダックワーズだが、「本当にノアの箱舟を見た者はいるのか」著者ヴァイオレット・カミングスで、話の一部を表沙汰にしたのだ。

 

この本が出版されたのは、ダッグワーズがスミソニアンでの経験から10年以上も経ってからの事だったのに、何者かがダッグワーズをずっと監視していたか、箱舟に関する事に目を光らせていたのか、ほどなくダックワーズはFBIによって破滅させられている。

 

1970年代が始まろうかという時期にも、ノアの箱舟への政府の関心は秘密裏に継続していたのである。

 

情報公開を拒むCIA

すでに見てきたように、記録に残っている数々の証言は軍部と政府が、1940年~1960年にかけてノアの箱舟の物語に深い関心を寄せていたことを強く示しているが、当のCIAの記録からは、この時期のファイルや文書が完全に欠落している。

CIAが一般公開可能として選択した資料は1970年以降のものばかりだ。

 

1973年

米国空軍士官学校のウォルター・ブラウン中佐が、CIAが独自に撮影したアララト山の写真にノアの箱舟の存在証拠が何か写っていないかを問い合わせてきたとされている。

ブラウン中佐はすぐに回答を受け取った。

返答は、アララト山の航空写真は確かに撮影されたが、怪しいものはもちろん写ってはいないと、それでもCIAは、何も映っていない写真を公開する事も、機密指定を解除することも、ブラウンにそれを見せる事もなかった。

 

何も写っていない写真を公開する事に、どんな問題があるんでしょうか?

写真の機密を解除すれば様々な噂話や陰謀論も終息させられるのではないでしょうか?

 

1975年

フェルナン・ナヴァーラはワシントンDCにある展示ブースで前年にかいた著書「ノアの箱舟、わたしはそれに触れた」を宣伝していた。

そして、その貴重な証拠品も展示されていた。

(証拠品はナヴァーラ自身がどのような方法でかはわからないが、アメリカに持ち込まれた木片)

 

この場に写真分析センター(NPIC)の分析官が何人か正体を告げづにナヴァーラのブースを訪れたと、CIAの記録にある。

 

CIAが1975年頃の関連文書で「箱舟問題」と呼んでいたものについて、更に多くを知りたかったようだ。

 

もしCIAがノアの箱舟を発見していないのなら、なぜ「問題」という語が使われているのか?そして、その問題とは具体的にどういった性質のものなのか。

残念ながらまだまだ疑問も多く、決定的な答えはない。

 

今回の情報元はイギリス人作家、ニック・レッド・ファーンの「ペンタゴン特定機密ファイル」からです、そしてこの本ではまだノアの箱舟問題の続きがあります。

ペンタゴン特定機密ファイル [謎の遺物・古代の核戦争・失われた文明] アメリカ情報機関の極秘調査

その続きは、また今度紹介したいと思います。

 

ではでは。